私が提案したいのは、日本独自に経済復興の支援ができないかということである。たとえば、サマワでは中国・台湾製の冬物の毛布が売られているそうだが、そういう製品を作るための工場を作る。あるいは暖房器具を作る工場を建てて、人を雇用する。
サマワの定住人口約4万人のうち2万5千〜3万人が失業中だという。駐留オランダ軍は約2万の職を提供してきたが、住民の不満が募っているという記事を見ると、その職というのは一時的なもので、住民の生活を安定的に支えるものではなかったのではないか、と推測する。
私はイラクの産業にどんな潜在可能性があるのか知らないのだが、それは専門家の知恵を借りて、できうるなら長く地場産業として根付きそうなものを立ち上げていってはどうかと考えている。
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よく日本の戦後復興をイラクのモデルにと言われるが、日本の場合、戦前にかなりの程度工業化されていたという条件の違いがある。 ただ言えるのは、経済が豊かになれば民生は安定するということである。それは日本が戦後アジアに果たした陰の役割を見れば分かることではないだろうか。
ゆえにモデルとすべきはアメリカ流の民主化への道ではなく、日本の経済支援の在り方そのものではないのか、というのが本稿のそもそもの発想の元である。 現地には、アメリカとは違った日本独自の支援を求める声がある。それは相手の経済を立ち直らせ、遠回しに日本の国益にも繋がるという奥ゆかしい在り方ではないのか、と考える。それが日本が今まで培ってきた"信頼の資産"を増やすことになると信じる。 |