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| 奥谷 |
林さんと知り合ったのは、お互い通産省関連のとある会のメンバーになってたから。 |
| 林 |
そうそう、私が結婚する前ね。 |
| 奥谷 |
初日の時のあなた、「徹夜で原稿書いて出てきたのよー」って言って、髪の毛はバッサバサで(笑)。 |
| 林 |
失礼いたしました。 |
| 奥谷 |
それから、お茶や日舞を一書に習ったりして。きものも買いに行くようになったのよね。二人でしょっちゅう、京都に行ったり、金沢行ったり。東京できものの展示会とかあると連れ立って出掛けたわね。そこで、きものを買わせあう(笑)。 |
| 林 |
いかに相手に高い着物を買わせるかっていう。もうゲームのように。 |
| 奥谷 |
「これにしなさいよ、こっちがいいわよ!」って(笑)。 |
| 林 |
私が憶えているのは、ものすごく高い黒留袖があって。「あ、これ黒留だからやめとくわよ」って手を離したら、奥谷さんが「いいのよ、これは訪問着にお直しするんだから、ねっ!」って。私、買わされたのよ(笑)。 |
| 奥谷 |
ものすごくよい黒留があったのよ。これを訪問着にしたらもっとよくなるんだろうなって思って。
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| 林 |
ならなかったのよ(笑)。でも、奥谷さんは、きものをよく知っていて趣味がいい。あと、ものすごい数のきものをお持ちです。嫁入り道具もきもの百枚っていう芦屋のお嬢様で・・・・・。きもの好きって多いけど、抜群にきものを持っていて、抜群に趣味がよかったのは奥谷さんなんだな。 |
| 奥谷 |
きものの事は、祖母も母も好きだったから。これとこれはいい、これはだめ、みたいな、きものを見る目は自然と身についたみたい。 |
| 林 |
奥谷さんには刺激されたのよ。二人できものを着る時はしめし合わせて、ドレスコードと色合わせをしてね。 |
| 奥谷 |
歌舞伎や、お芝居とか。 |
| 林 |
一回、こまどり姉妹みたいになっちゃった事があった(笑)。事前にちゃんと私はピンク着て、銀の帯を締めていくって言ったのに、奥谷さんったら同じ格好をしてくるんだもん。激怒した事がありますよ(笑)。 |
| 奥谷 |
アハハ、似合うものは、お互い違うのよね。林さんは(銀座の)志ま亀さんの大きな、ぼってりとした柄が似合う。私は小さい柄じゃないとどうも似合わないのよね。 |
| 林 |
奥谷さんは「きものは教養」って言ってたけど、自分を知ってセンスがいいか、あるいは踊りとかお茶とか鍛えたものがなかったら、きものは着こなせないってことよね。名言だと思う。 |
| 奥谷 |
珍しく褒めた! |
| 林 |
きもの友だちですもの(笑)。実際、きものは一人でより、誰かと一緒に着てこそずっと楽しいものね。 |