奥谷禮子の私的通信 Reiko's style
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婦人画報6月号「私ときもの」連載100回記念スペシャルに登場いたしました。
 
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対談
奥谷 林さんと知り合ったのは、お互い通産省関連のとある会のメンバーになってたから。
そうそう、私が結婚する前ね。
奥谷 初日の時のあなた、「徹夜で原稿書いて出てきたのよー」って言って、髪の毛はバッサバサで(笑)。
失礼いたしました。
奥谷 それから、お茶や日舞を一書に習ったりして。きものも買いに行くようになったのよね。二人でしょっちゅう、京都に行ったり、金沢行ったり。東京できものの展示会とかあると連れ立って出掛けたわね。そこで、きものを買わせあう(笑)。
いかに相手に高い着物を買わせるかっていう。もうゲームのように。
奥谷 「これにしなさいよ、こっちがいいわよ!」って(笑)。
私が憶えているのは、ものすごく高い黒留袖があって。「あ、これ黒留だからやめとくわよ」って手を離したら、奥谷さんが「いいのよ、これは訪問着にお直しするんだから、ねっ!」って。私、買わされたのよ(笑)。
奥谷

ものすごくよい黒留があったのよ。これを訪問着にしたらもっとよくなるんだろうなって思って。

ならなかったのよ(笑)。でも、奥谷さんは、きものをよく知っていて趣味がいい。あと、ものすごい数のきものをお持ちです。嫁入り道具もきもの百枚っていう芦屋のお嬢様で・・・・・。きもの好きって多いけど、抜群にきものを持っていて、抜群に趣味がよかったのは奥谷さんなんだな。
奥谷 きものの事は、祖母も母も好きだったから。これとこれはいい、これはだめ、みたいな、きものを見る目は自然と身についたみたい。
奥谷さんには刺激されたのよ。二人できものを着る時はしめし合わせて、ドレスコードと色合わせをしてね。
奥谷 歌舞伎や、お芝居とか。
一回、こまどり姉妹みたいになっちゃった事があった(笑)。事前にちゃんと私はピンク着て、銀の帯を締めていくって言ったのに、奥谷さんったら同じ格好をしてくるんだもん。激怒した事がありますよ(笑)。
奥谷 アハハ、似合うものは、お互い違うのよね。林さんは(銀座の)志ま亀さんの大きな、ぼってりとした柄が似合う。私は小さい柄じゃないとどうも似合わないのよね。
奥谷さんは「きものは教養」って言ってたけど、自分を知ってセンスがいいか、あるいは踊りとかお茶とか鍛えたものがなかったら、きものは着こなせないってことよね。名言だと思う。
奥谷 珍しく褒めた!
きもの友だちですもの(笑)。実際、きものは一人でより、誰かと一緒に着てこそずっと楽しいものね。




 
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1984年1月   1985年1月   1986年1月
         
お茶の仲間でもあった林さんと奥谷さん、そして残間里江子さんの20年前の記念写真。年齢を重ねていく様子が一目で分かるからと、初釜の後でホテルの写真館で撮影するのを恒例にしていた時期があった。   初春のお茶席にふさわしい、清やかな装いの三人。林さんは贔屓の京友禅の老舗「志ま亀」の訪問着。奥谷さんは「ゑり善」のおめでたい宝尽くし模様が描かれた優美な一枚。残間さんの装いも気品高く。   残間さんがお茶の稽古を抜けられ、二人での撮影に。林さんは犬張り子、藤娘などが描かれたユニークな柄ゆきの付け下げ。奥谷さんは好みの御所解模様の訪問着。二人とも古典を意識したゆかしい着こなし。
         
 
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本内容は、「婦人画報」 2004年6月号に掲載された内容です。
「婦人画報」は、株式会社アシェット婦人画報社により、発行されています。
同社の了解と協力を得て、本サイトへ掲載しております。
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